7days
「それにあの日はレイのご両親と会っていた人物だっています」
「―――その人は犯人じゃない!」
「龍!!!」
急に叫んだ龍を怒鳴れば萎縮したように肩を縮(ちぢ)こませ、すいませんと謝った。
感情に任せてはいけない。安易に捜査情報を漏らしてはいけない。
「へぇ。知らないと思ってた。“捜査”はしているんですね」
そう言うとタツキくんはレイちゃんに話しかけメモ帳をもらい、何かを書き始めた。
「これレイのケー番です。こっちは俺の。何かあったら電話してください。何でもお話しします。協力します」
そう言って彼はそれを差し出す。俺が受け取らないでいると彼は、ん?と余裕の笑みを浮かべて首を傾げる。
――そして俺はそれを受け取った。
「あ。良かったら刑事さんのケー番も教えてくださいよ」
挑発的に言うもんだから俺は貰ったメモの半分を破り、それに電話番号を書いて彼に押しつけた。
「ありがとうございます」