7days
帰路に着きたい。帰りたい。けれど、帰るのが怖い。
(絶対怒られる…!)
これ以上心配かけないようにとは思ったけれど、やっぱり無理だった。でも知りかったことを知れた。収穫はあった。
ちゃんと謝らなきゃ。おじいちゃんとおばあちゃんに。
鞄から携帯電話を取り出し電源を入れる。恐る恐る画面を見ると…
…ものすごい着信とメールの量。
もちろんタツキさんのもあった。でもタツキさんに連絡する気はない。私は連絡出来る立場の人間ではない。
それよりも、
(リュウくん…)
リュウくんからの着信とメール。
“今どこにいる?”
“連絡しろ”
“ばあちゃんもじいちゃんもタツキも心配してる”
“怒らないから”
リュウくん。リュウくん。
ごめんなさい。
電話帳からリュウくんの電話番号を探し着信のボタンを押して、耳に当てる。