7days
《――…レイ!?》
焦ったリュウくんの声。何て言えば良いか分からなかった。
「あ、うん。ごめん」
ただ幼い子供のように謝ることしか出来なかった。
《はぁー…良かったぁー》
「うん、ごめん」
《今どこ?》
辺りを見渡す。下條さんのお店から少し歩いたところ。周りには、開店前のホストクラブやキャバクラ。
ここは、夜の街。
「分かんない」
本能のままというんだろうか、何も考えずに来てしまった。
下條さんに道は分かる?と訊かれたけれど、それを適当にあしらってしまったから。
周りにある場所の特徴をリュウくんに言うと、リュウくんはすぐに行くからここで待ってろと言われた。
リュウくんはここがどこだか分かったらしい。