7days
「下條、か」
頬杖をつき考えるように、目線を落とすリュウくん。
リュウくんは、あのあとすぐに来てくれた。ここから家は遠い。私のことを探してくれていたのかな。
今はファーストフード店にいる。私は下條さんのことを全てリュウくんに話した。
「ソイツ葬式来てた」
「だろうね」
来ると思う。幼馴染みだし最後に両親に会った人物。お葬式来てもおかしくはない。
「謝ってた」
「謝る?」
「伯母さんの両親に」
お母さんの両親。私にとって母方のおばあちゃんとおじいちゃん。
今一緒に暮らしているのは父方のおじいちゃんとおばあちゃん。
「嗚咽混じりでずっと。泣き叫んでた。“俺が一緒にいれば”って。そのたびに伯母さんの両親が“下條くん気にしないで”って言ってた」
リュウくんがここまで鮮明に覚えているってことは、相当目立っていたんだろう。