7days
蒼の憂鬱
やべえ、笑いが止まらねえ
―――PM02:11
ざまあみろ。ざまあみろ。ざまあみろ。
窓から肘を出しながら口を押さえて必死に笑いを堪えていたら、後ろの車からクラクションを鳴らされた。いつの間にか、信号が青に変わっていた。
やべえ。すぐに車を走らせる。
―――――…
《俺、どうしたら良いか分からないです。レイのこと好きなんです。何で…どうして…》
俺にどうしろっていうんだ。
レイがタツキに、別れを告げたという。あんなに好き好き言っていたレイからの突然の別れ。
よくよく考えればタツキも分かるだろうに、余程気が狂ったのか俺に電話してきた。
俺に電話してもどうにもならないということは、タツキ自身が知っているはずなのに。
『まあ、レイの意志だから俺はどうすることも出来ないよ』
嘘偽りはない。俺は本当にどうすることも出来ない。事実を言っただけ。
《でもレイは何で突然!》
『よく考えろよ。
お前の為に別れを告げたんじゃねぇの?』