7days




「ね、あたしサンド」



「サンドっすか?」



「それとレモンティーも」



朝ごはんは、予定通りマック。予定通りじゃないかも。アキさんがいることは完全に予定外である。



しかもアキさん、ちゃっかりリュウくんに奢らせているし。



「レイちゃんは何食べるのぉ?」



「あ、じゃあアキさんと同じのを」



「分かったー!」



分かったって。お金払うのリュウくんでしょうに。



肝心のリュウくんは、ブラックコーヒーだけ。それを隣の席でチビチビと飲み始めた。その姿が何故か可哀想に見えた。



「ふふ、話があるなら夜に来てくれれば良かったのに。そっちの彼は飲めるでしょう?」



「飲めますけど…」



じゃあ今度お店来てよ、とアキさんはリュウくんに営業をかけ始めた。名刺を渡してそれにアドレスと番号を書くアキさん。



そこまで本気にならなくても。




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