7days



「まさか、下條さんから訊いたんですか?」



「ビンゴ!」



バーン!と、私に向かって親指を立て人差し指を伸ばし、まるで銃を撃つかの様な仕草をするアキさん。からかうかのように。



「なんで下條さんから」



リュウくんも疑問に思ったらしい。でも、私も思う。わざわざ下條さんが言う理由が分からない。



「下條はね、言ってないの」


「え?でもアキさん今」



「ふふ、嘘よ」



アキは、サンドに口をつけた。そして口元を指先で拭い満足そうな顔をした。



「遠足前日の小学生みたいにね――」




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