7days
「わくわくしてたの、下條」
“貴女のお母さんに会えること楽しみにしてたみたいよ”
アキさんは、そう付け加えた。
「それは良い意味で?」
「あはは、思いっきり下條疑っているんだね」
疑っているわけじゃない。彼しか手がかりがないんだ。
「時間がないんです」
私が声色を変えて真剣な面持ちでそう言うと、アキさんもまた真剣な顔をしてそれに答えてくれた。
「あの日ね下條は店に来ないって言ったの。お休み貰うからって」
「四月一日?」
リュウくんが、そう言うとアキさんはコクりと頷いた。
「下條が体調不良以外で休むのは珍しいから、あたし訊いたの。何の用事かって?それに何か嬉しそうだったから、デートでもするのかなって」
今までアキさんの頬は薄い赤色のに染まっていたのに、どんどん青ざめていく。