7days
―――笑って
「私、お嫁に行けないかも」
「え?」
タツキさんの隣に行き、彼の手を握る。私よりもゴツゴツとして大きな手。でも優しい温もり。
「傷のせいでお嫁に行けないかも」
「え…あ…ごめん…」
「ふふ、謝るくらいなら」
「……謝るくらいなら?」
彼の腕を引き寄せ、背伸びをして頬にキスをする。
驚く彼の耳元で私は言ってやった。
「私のことお嫁にもらって下さい」
タツキさんは私の唇が触れた自分の頬を障り――笑った。