7days
その時のタツキさんの笑顔は絶対忘れない。今まで見た中で最高に格好良かった。
「あ。母さんからメールだ」
「え?」
「うちにお昼食べに来なさいって」
「……私行って良いんですかね」
「良いよ、母さんはレイのことは嫌ってないよ。ただ俺のことが心配だっただけ」
そうなのかな。私が彼の家族に会って良いのかな。
「良いんだよ。だって俺たち結婚するんでしょ?何を気にすることがあるんだ」
「だあ!恥ずかしいから言わないで!」
「えぇ?言ったのはレイじゃん」
からかうように笑うタツキさん。繋いだ手は放れないまま。
ううん、一生放さない。
私はタツキさんの手を強く握りしめた。
END