7days
右手を力強く握られる。微かに震えているのが分かる。
「おばあちゃん」
久しぶりに見たおばあちゃんは、やつれていた。髪はボサボサで目の下には隈がある。
気品があり優しいおばあちゃん。けど今はその面影はない。
「レイちゃん!本当に良かったぁ……」
そう言って泣きじゃくるおばあちゃん。腕に大粒の涙が当たる。それが今、私が現実世界にいることを示す。
「おばあちゃん、お母さんとお父さん…」
「――…っ」
ああ、やっぱり。嘘じゃなかった。
おばあちゃんは息をのみ私から目を反らした。
死んだ。
お父さんとお母さんが
死んじゃった。