7days
嘘であってほしかった。なんであんなことになったんだろう。あんなに恐ろしいことが起きてしまったんだろう。
私は相当重症なようで、直ぐに白衣を着た医師が入ってきた。
自分の名前・生年月日を訊かれた。それに答えたらシャープペンシルを渡された。芯を出してとおかしなことを言われたりした。
言われた通り芯を出したら、後に入ってきたおじいちゃんを指差さして『誰だか分かるか?』と言われた。
『おじいちゃん』と当たり前のことを言っただけで、おじいちゃんは声を出して泣いた。
その後おじいちゃんは医師の話をきくためか病室の外に出た。
「レイちゃん大丈夫?」
「だいじょ…ぶ」
おばあちゃんは落ち着いたようで私が寝るベットの隣に椅子を置き座った。
そして私の手を再び握った。
何があったか訊きたかった。何でお父さんとお母さんは死んでいたのか。あの惨状は事故なんかじゃない。絶対に事件だ。
そして、その惨状はお父さんとお母さんが自ら作り出したものじゃない。あれは絶対に。
殺されたんだ。