7days
背も高いしイケメンだと思うのにな。一向に浮いた噂は聞かないし本人からも話は聞かない。
隠してるだけなのかな?
「送ってく?」
「あ!別にいい」
そうだそうだ、ぼーっとしている場合じゃなかった。
「時間やばいんじゃねぇの?」
確かに時間は“やばい”
けど、お兄ちゃんのバイクの運転は荒っぽいし恐い。私は安全な方を取る。
「ってか、夜ご飯いらないって言っておいて」
慌てて壁に掛けてあった合鍵を取り、それをバックにしまう。
「は?俺も夜飯食わないんだけど」
「え?なんで?」
玄関のドアノブを握り後ろを振り返る。