7days
「そろそろ行くか。じいちゃん達待ってる」
「……うん」
私が立ち上がると同時にリュウくんが微笑みながら、そう声を掛けた。
幼さが残る純粋無垢な笑みが私は好きだったのに、その影はなくて。
その顔はやつれているようだった。
当たり前かもしれない。入院していた三日間。一番近くにいてくれたのは、おじいちゃんでもなくおばあちゃんでもなくリュウくんだった。
従兄という近くて遠い関係なのに、リュウくんは私のことを実の妹のように接してくれる。
もちろんお兄ちゃんのことも。