7days
「お疲れ様です」
そう声を掛けて更衣室に入りバイト着に着替えホールに入る。
「おー、タツキ」
「八神さん。お疲れ様です」
店長に挨拶して仕事に入ろうとした。
「何?なんか嬉しそうじゃん」
「なんですか?急に」
鋭いなあ。
俺を雇ってくれたことは本当に感謝している。けれどこの人のことは、どうしても好きになれない。
見透かされているというか。
にやっと、からかうように笑いながらこちらを見てくる。
それ自体にはなんの意味もない、ただのコミュニケーションなんだろうけど何か――裏があるような気がして。
「嬉しそうだよ。いつもは不細工な顔しているのに」