☆恋する看護師☆
当たり前のように、繋いだ手に人ごみの中でも迷子にならないと思う。

「うん」

12時まで、後五分。

ジャリジャリ

「わぁ~!!美味しそう!!」

屋台を見て、あたしが言う。

「後で買おうな?」

「うん」

賽銭箱の近くまで、人ごみの中何とか近付いた。

「10、9、」

誰かが、数え始めた。

あたし達も、それに乗った。

「6、5、4、3、2、1」

「「イェーイ♪」」

揉みくちゃにされながら、導いてくれる拓斗の腕について行った。

お金を入れて、願い事を心の中で言う。

拓斗とずっと一緒に居れますように・・・

皆が元気で居れますように・・・

「・・・何願った?」

元来た道を戻りながらもう一度、あたり前のように手を繋いだ。

「内緒 だって、言ったら叶わないから」

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