【短編】心のドア
「お、修!?アイツ何言うんやろ!?」

そう言うわたしを次は皐月がニヤけながら見て

「決まっとるやろ♪」


って腕をついてわたしを見た。

さっきまで恥ずかしがってたくせにもう冷やかしの顔。


「1組の平田麗ー!!ずっとお前のことが好きやった!俺と付き合ってくれー!!」

わたしは目線を皐月から離して下を向いた。

そんなわたしに


「どうするん??」

とニヤけながら聞く皐月。

他の告白の叫びを聞きながら小声で答えた。

「そんなん・・わからんわ。」

そしてたこ焼きを食べた。

ニヤニヤが止まらない皐月が本気でウザいと思った。

今年で1番ウザい!!


修・・・なんでこんなことするん??

恥ずかしいわ、ほんま・・・。


穴があったら入りたいってこういうことやなってつくづく思った。


「わっ、ちょ何なんすか!?」

そのとき放送から聞こえた慌てるような声。

「ちょ・・言わして。コレ?麗、平田麗!告白なんてされてんじゃねーよ。俺はフラれてもお前が好きや!やり直してくれ。」


・・・雄輔?

皐月も驚いた顔してわたしを見て


「雄輔くんやないん?!今の・・。」


って言った。

間違いない、雄輔だよ。

間違うはずないもん・・。


「いきなり驚きましたねー。今のは確か2年の井上雄輔くんですね、イケメンで有名なんで僕覚えてますもん。すみませんね~次は1年3組の・・・」


やっぱり間違いなかった。

雄輔・・どういうことなん??
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