【短編】心のドア
「麗、やり直そう。今度はうまくやれる。」


「・・っ。なんでなん?わたしやなくてええやろ?雄輔の周り・・女の子いっぱいおるし・・それに・・」

それになんやねん。

もう言わせへん。


「麗やないとあかんねん。」


本音や。

俺は麗以外考えられへんねん。


麗は震えてた。

泣いてるんがわかった。

グスグス言うて。

何で泣いとるん?

そんなに嫌やった??

いや、嫌やったら振りほどくはずや。

前の皐月ちゃんもバリバリ文句言うてくるはずや。

嫌やないんよな??


「雄輔・・・ほんま勝手やわ・・。」


「そやな。」


「ありえんくらい自己中やわ・・。」


「そやな。」


その通りや。

勝手に全部やっとるし。

でも・・麗。

そんな俺も受け入れてくれるように聞こえるのは俺がポジティブなんか?

違うよな??


でもすぐに桜井によって引き離された。

そして移動してもゴチャゴチャ文句言うてきた。


コイツとは話す気ないっちゅーのに。


それから麗と桜井が話し始めた。
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