【短編】心のドア
それから毎日のようにおさむくんと連絡を取ってた。

いつの間にかおさむくんから修に呼び方が変わって、平田さんから麗ちゃん、そして麗に変わった。

4人で遊びにも行った。

海遊館に。

満たされた日々に変わった。

でも・・・修と雄輔を比べとる自分がおった。

修はいっつもわたしに構ってくれとったけど・・雄輔とは違うんやな。


そして時は過ぎ・・文化祭になった。

いつものようにわたしたちは4人でまわった。

途中で雄輔を見かけたけどいつものように女の子らと一緒におったし、目も合わんやった。


「麗、まだ井上のこと好きなん??」


わたしが雄輔のこと見てたのに気付いたのか、修が言った。


「え!?そんなんあるわけないやん。別れようて言うたのはわたしやで?ないない♪」


明るく言った。

でも・・ほんまはよくわからん。

好きって気持ちが消えたとは言えないと思うし。

初めて本気で好きになった人やったし、思いが強いんはしょうがないよね。


それから修と哲哉くんはどっかに行ったんでわたしと皐月2人で今度はまわった。

皐月の


「あいつら・・どこに行ったんやろ。あとで哲哉は公開処刑やな!!」

という怒りもしらず、修と哲哉くんはある行動に出ようとしとった。
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