キミに捧ぐ
廊下をのろのろ歩いてると
いきなりうしろから
声が聞こえた





「おはよう!葉月!
珍しいな。寝坊か?」






「……はあ…」






小さく吐き出したため息は
先生は気づいておらず、





今度は聞こえるだろう声で言った





「おはようございます
私朝が弱いんですよ」






先生がそうか、とそれに対して特に何を言うわけでもなく
隣で歩きだす






そうだった
先生は隣のクラス担任だった






それから少し話すと
私の教室が見えたので
先生がじゃあな、と手をあげた






私はペコリと礼をして教室に入る


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