キミに捧ぐ
*SIDE悠真
知った過去
俺は無理に笑う葉月に心がものすごく痛んだ
「泣きたいときは泣けばいい
辛いなら全部吐き出せ
俺が受け止めてやるから」
…やっぱり葉月は辛かったようで俺の腕の中で泣いた
泣きながらも少しずつ葉月が過去の話をしてくれた
まずは葉月颯大が兄だったこと
次に叔母の家でのこと
颯大とのこと
颯大がいなくなったこと
そして今のマンションに住んでいることを