キミに捧ぐ
*SIDE楓
とられた××
チュ…
音がした
楢崎先生にされたキスの音
あ、ファーストキス……
まさか本当にされると思ってなかった
だから避けないでずっと見ていたのに…
どこか冷静に見られている自分がいる
離れたら先生を見るとその瞳には静かなる炎
もう一度近づいてくる先生の顔
重ねた唇がしびれてくる
何度も何度も繰り返し重ねられるキスに何も考えられなくなる