キミに捧ぐ



私に気づいたらしく楢崎先生が足を止めていた


目を合わせないようにうつむき加減で歩く



うっ!視線を感じる…

チクチクささってるよ…



はやく出たい!!



ペコッと少し頭を下げて足早に過ぎていった






「失礼しました」





…はあ、



気を張っていたせいか自然とため息がでる




「……かばんとってこよ……」




だるく思いながらも教室へと足を進めた




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