キミに捧ぐ



「っ……俺は…弱くて情けない!」

そう言って再び話しだした



「楓はいつも
大丈夫だよ?って笑って言うんだよ


強がっているのを分かってて…
俺は見て見ぬふりをしてた


だから…だから、俺がいなくても、って…思った


でも本当は俺は逃げたんだ
楓のもの分かりのよさを利用して…」



「…」



俺はあっけにとられた

颯大がそう思っていたとは思っていなかったし、葉月がそういう性格なのは昔からだったんだ



< 299 / 460 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop