キミに捧ぐ



「……ここ病院なんで、呼びませんよ」


言うわけがないでしょうが


「それは残念です」


後藤先生は諦めたらしく手を離して私の横に座る


「気持ちいいですね、ここ」



「はい…」


ほんとに




「こんなとこでどうしました?
今日は検診じゃなかったよね」



「あ、そうだった


えっと…こないだは、すいませんでした
あの、途中で帰ってしまって」




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