キミに捧ぐ




私が初めて人に見せた涙が楢崎先生だったのはきっと…心を許せる人だから




抱き締められてもキスされても抵抗らしいことをしなかったのはきっと…私が先生を受け入れたいから





これが"好き"と言えるものならば尚更私なんかと一緒にいてはいけないの




「うっ…グス…」


「…楓」



ピリリリリ

この空気には合わない音がした



見てみると

"後藤修汰先生"

と写し出されていた



それは楢崎先生も見たみたいで


「さっきの…?」



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