キミに捧ぐ



「ああ、」


低い声で静かに呟いた


「それでまた戻るんだけど…「前も言ったように、」


楢崎先生の言葉を遮って葉月先生が続ける


「…楓、が選んだやつなら俺は何も言わない



っつーかそれ以前に俺が口出しできる立場じゃないんだけど」


力なく笑う先生に鼻がツーンとしてきた



楢崎先生が言うように…

私は親っていうものを知らない


だから颯兄ちゃんが兄でもあり、親でもあり…な感じでそれだけで幸せだった



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