bitter×sweetな恋ゴコロ
ハジメの後ろ姿を見つめながら、言うべきかどうか悩む私。
でも、さすがにいきなり「明日から来るな」とは言えないし……
葛藤していると、
「あ、そうだ。」
いきなりハジメが私を振り返った。
思わずドキッとする。
「あのさー、アヤの“練習”が終わりってことは、俺の“練習”も終わりってこと、だよね?」
「……え?」
突然の質問に、私の頭はすぐには働かない。
「だから、アヤはもう、俺の“練習”にはつき合えない、ってことでしょ?」
練習……って、あー…。
「当たり前でしょ!」
そうだよ。
そもそも、そっちの“練習”を続けるのが辛いから、チョコのほうを止めにしたわけで……
これ以上、続けられるわけがない。
「だよねっ」
ハジメは、ニカッといつものように笑った…と思ったのに、
「でも、俺、まだひとつだけ心配なことがあってさ」
見たことないような真剣な瞳で、私を見据えてきた。
そしてゆっくり、私のほうに戻ってくる。
……何?
「最後に、“練習”させてもらってもいい?」