bitter×sweetな恋ゴコロ
「へっ……?」
「アヤが寝込んでる間に、次の作戦はちゃんと考えたから。」
「“作戦”…?」
「もう大丈夫。次は絶対にうまくいく!」
ハジメはにっこり笑った。
そこには、さっきの弱々しさは微塵もない。
なんで急にこんなに元気になれちゃうわけ?
ついて行けずに、呆気に取られていると……
「俺、決めたから。」
再び、私に向かってまっすぐに言葉をぶつけてきた。
「絶対に諦めない。」
「何を?」
「他の男に、アヤの“練習”を終わらせてたまるもんか。」
「はあっ?」
意気込んでいる割には、言葉が全然足りていない。
さっきから、全く噛み合ってないし。
「だから〜、」
?マーク全開の私にしびれを切らしたのか、ちょっとだけイライラした様子でハジメは続けた。
「アヤが、“練習”じゃないチョコをくれる気になるまで、俺は諦めないから。他のやつにやる、って言うなら、徹底的に邪魔してやる。」