~その謎の匂い~



〔郁?どうした?〕



龍次は、ほんとに心配してくれる時は郁って読んでくれる。


〔郁?どうした?何かあったか?〕


ちがうの



違うんだよ・・・・。



(龍・・・・・。どこにも行かないよね?私の居ないところに行かないよね?)


不安なんだよ・・・・。



不安で不安でしかたないんだよ・・・・。


〔ほんとにどうしたんだ?お前、何言ってるんだよ。俺が、お前の前から居なくなるわけ無いだろ?〕


(ほんと?)


ぽろっ



やばい、涙がでてきた・・・・。



〔まったく・・・・・。〕



ぎゅっ



私は龍に抱きしめられていた・・・・・。


< 19 / 43 >

この作品をシェア

pagetop