sweet×sweetな恋モヨウ
「……へ?」
いきなりガラリと変わった話についていけない。
「次の人も決まってないらしいから…今のうちに買っておきましょうか?」
ケーキを頬張りながら、さらっと言うおばさん。
……ん?
「中古になっちゃうけど、まぁ仕方ないわよね。」
話は勝手に進んでいく。
「今度はいつ空くかわからないし…。あ、そうだ。ハジメちゃんもうお誕生日終わったわよね?18歳よね?」
「……はい?」
「だったら、もう結婚しちゃってもいいわよ?そして、あそこに住んじゃえば?」
なんか、すごく盛り上がってるんですが……
「大丈夫。ハジメちゃん家のご両親だって賛成するってば。」
「あの、おばさん?一体、何のお話を……?」
“マイペースすぎて話が噛み合わない”と言われまくっている俺でさえ、おばさんには敵わないと思う。
アヤは、絶対に“おじさん側”の遺伝子を引き継いだに違いない。
「やあねぇ、ハジメちゃん忘れちゃったの?」