sweet×sweetな恋モヨウ
「明後日は休み。」
「ふぅん……」
「だから、いいよね?行こう?」
再び、アヤの顔を覗き込みつつ“おねだり”。
嫌だなんて言わせてたまるか。
「……わかった。」
「ホント?やった!」
よし、俺の勝ち。
「ちゃんとオシャレしてきてね?髪もこう、巻いたりとかして…」
肩のあたりでサラサラと揺れる髪を指に絡め取ってみれば、
「ちょっ…」
すぐさま振り払おうとするアヤ。
その手を逆に掴み返して、俺は続ける。
「服は……この前買ったやつがいいなぁ。あのフワフワしたワンピース?」
「え?…って、なんでアンタが知ってるの?見せた覚えないんだけど……あっ!」
何かを思い付いたかのように、アヤは勢いよく振り返った。
身体の動きは俺が封じ込めたままだけど。
「もしかして、クローゼット開けた?」
「んー?」
「信じられないっ。最低!」
「えー?だって、おばさんが“これしまっておいて”って言うんだもん。仕方ないじゃん?」
俺は悪くない。
「あーっ、日曜日が楽しみだなぁ。」