sweet×sweetな恋モヨウ
「やだー、探しちゃったじゃない」
「急にいなくならないでよねっ。私たち、初めて来たんだから。」
「もう少しで迷うところだったよぉ」
口々に言いながら、ユキちゃんに駆け寄ってくる女の子たち。
4〜5人はいる…かな?
「あー、ごめんごめん。」
そんな彼女たちに、にこやかに謝るユキちゃん。
これは、もしかして……
その様子をじーっと見ていた俺に気づいたのか、
「あれっ?ハジメくんじゃない!」
その中の1人が、パッとこっちに視線を向けた。
「やだーっ、偶然!」
そして、ニコニコしながら近づいて来る。
「……え?」
誰だっけ?
ユキちゃんの知り合いってことは、たぶん同じ学校の子だよね?
制服着てないし、休みだからかお化粧バッチリだし…わかんないや。
基本的に、アヤ以外の女の子には興味がないからいちいち覚えてないしなぁ。
「え?ハジメくん?」
「やーん、私服姿もカワイイねぇ」
「この前の試合見たよ」
その子に続くように、ぞろぞろと近づいてくる女の子たち。
……何、コレ。