sweet×sweetな恋モヨウ


「わ…私は…その…」


ごにょごにょと言いながら、俯いてしまった。

わかりやすいなぁ。

でも、“恋する女の子”の反応って可愛いよね。

さっきのアヤも可愛かったし…ん?

ってことは、やっぱり、アヤもちゃんと俺に“恋してる”ってことだよね?

めちゃくちゃ過剰に反応してたもんなぁ。


「ハ…ハジメくんは?」

「ん?」

「ハジメくんも“両想い祈願”に来たの?す…好きな人との…」


か細い声で聞いてくるアヤカちゃん。

きっと、こういう話が苦手なんだろうな。


「俺は違うよ。“両想い”にはなった…はず?だから、その先をお祈りしに来たの。」

「え……?」

「“彼女”から“お嫁さん”にしなくちゃいけないからね。」

「かのじょ……?」


パッと顔を上げたアヤカちゃん。

その瞳は、ひどく驚いているみたいで……

そんなに意外かなぁ?


「……ハジメくん、彼女いた…の?」

「うん。今日も一緒に…「ハジメっ!」

「あー、アヤ!」


タイミングよく、アヤが戻って来た。


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