sweet×sweetな恋モヨウ



「俺は、アヤのことが大好きだし、アヤのことなら何でも知ってるし、誰よりもわかってるつもりだけど…でも、最近のアヤは全然わかんない。」


自分でもびっくりした。

こんなに、スラスラと言葉が出てきたことに。


しかも……


「部屋に会いに行けば怒るし、近づけば逃げるし。手をつなぐのもキスするのも拒否って…。なんで、前は普通だったことを今になって嫌がるの?」


完全に“不満爆発”状態じゃん。

こんなこと、言うつもりじゃなかったのに。

口が勝手に……


「今日だって、一緒にいるのに全然楽しそうじゃないよね?俺、アヤが笑ってるとこなんて久しく見てないよ?」


……ダメだ。止まんない。


「アヤは、本当に俺のこと“好き”なの?」


うわぁ……。
これじゃ、ただの“だだっ子”じゃん。

しかも、「好きじゃない」って言われたらそれまでだ。

自分から墓穴掘ってどうするんだろう?

でも、今さら引き下がれないし……


「アヤは…「だって、しょうがないじゃないっ!」


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