sweet×sweetな恋モヨウ
「ハジメが部屋に来る度にすごく緊張するし、ちょっと触れただけでもあり得ないくらいにドキドキするし…」
「……え?」
「明らかに前とは違うの。だからって、すぐに気持ちを切り換えられるかって言うとそうじゃなくて…」
なんか俺、今すごい嬉しいこと言われてない?
「もうただの“幼なじみ”じゃない。わかってるけど、いざそういうことになるとやっぱり戸惑うって言うか…恥ずかしいんだもん。」
泣きそうだからか、照れているからなのか……
俯いてしまったアヤは、耳まで真っ赤だ。
うわぁ、どうしよう?
めちゃくちゃ可愛いんだけど?
「今日だって、すごく恥ずかしくて…ようやく慣れてきたと思ったのに…」
再び黙り込むアヤ。
今度はなんだ?
「……“アヤカちゃん”だっけ?」
「んー?」
「あの子、明らかにハジメのこと…」
「え?なに?」
「……何でもない。気づいてないなら、私からは言えないし。」
アヤはぼそっと呟いた。
……なんだ?