sweet×sweetな恋モヨウ
「とにかく、好きとか嫌いとか以前に、私は戸惑ってるの!接し方がわからないの。」
……おおっ。今度は“逆ギレ”だ。
キッと俺を睨むアヤ。
でも、そんな涙でうるうるした瞳と真っ赤な顔で言われても……
「急に甘々でベタベタな“恋人同士”にはなれない…って…ちょっ…」
思わず、アヤの身体を引き寄せてぎゅっと抱きしめてしまった。
「なっ……離してっ。ここ、道のど真ん中だし、しかも家のすぐ近所で……」
アヤは俺を押し退けようと頑張ってるけど……無理だよね。
俺は決してマッチョじゃないけど、アヤよりか全然力は強いし、それなりに鍛えてるんだよ?
“男”なんだから。
この状態から逃げられるわけがない。
逃がすつもりもないし。
「アヤはさぁ、」
まだ暴れているアヤをさらにぎゅっと抱きしめて、完全に動きを封じ込めて。
「結局、俺のこと好きなんだよね?」
「……はっ?」
「好きだから、緊張したりドキドキするんでしょ?」