大切なモノ
*遂に始動*
あっという間に一週間が過ぎた。




私はいつもよりも早く起きて、時間前に部室に来ていた。





まだ誰も来ていないと思っていたのに、そこには以外な事に恭平がいた。




「あっれー?明日香じゃん。早いな。」



「恭平こそ。…珍しいね、いつもは遅刻して来るのに。」




「あー、姫華ちゃんに迎えに来て貰うのは勘弁。」




顔を歪めて恭平は言う。


―――やっぱり嫌だった様だ。





「だけど、偶には早く来んのもいいかもしんねぇなー。明日香に会えるしッ!」




そう言って、恭平は歯を見せながら笑う。




「私だっていつも早い訳じゃないよ。今日は偶々早く起きちゃっただけ。」




「もしかして、楽しみで寝られなかったとか!?うっわー小学生みてぇ。」




「ちゃんと寝たよッ!そういう恭平こそ寝られなかったんじゃない?」
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