大切なモノ
私は冗談で言った筈だった。




「まあ半分あったりー!楽しみだったんだぜー?」




今日は声を出しながら笑う。




「うっそ、ホントにッ!?恭平こそ小学生じゃんッ。」




「俺は心は永遠の小学生だからなー。」




「【頭は…】の間違いじゃなくて?」




私は恭平をからかう。




「そ、そんな事…あるかもしんねぇけどさー。」




恭平の語尾はどんどん小さくなっていく。




「あははははッ!」




私はそれを見て笑う。
< 20 / 34 >

この作品をシェア

pagetop