大切なモノ
*占い師*
「よっしゃーーーッッ!!やっと着いた!」




電車に揺られて5時間。

やっと京都に着いた。



時間は16時過ぎだ。





窮屈な電車の中から一番に飛び出したのは恭平だ。




じっとしていたのはかなり辛かったのだろう。





さっきの言葉は忘れてしまったのだろうか――?

いつも通りの恭平だ。





「見てみろよ!莉緒!勇斗!舞子さんだぜ。綺麗だよな〜。」




「本当ですね。…だけど恭平さんははしゃぎ過ぎです。」




勇斗は苦笑いしながら言う。




「京都まで来てはしゃがないのは可笑しいってー!」




「ナンパするなよ?」




莉緒は釘を刺す。




「京都まで来てナンパなしはキツいってー!」
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