大切なモノ
「「……はぁ。」」





二人は顔を見合わせて溜め息を吐いた。




「で、泊まるところはどこなんだ?」




チェックインした方がいいだろ、と莉緒は言う。




「えーっとねぇ…。うん、こっから近いとこだよ。」




「じゃあ行こうよッ!」



未里亜は楽しみなのだろう、私達を急かす。





私達は地図を持っている恭平に続いて歩き出した―――。
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