大切なモノ
*プロローグ*
私達は誰でも隠し事を持っている。




それは小さな事から大きな事まで様々。




私達はその隠し事を誰かに話す。





大切な友達に…。





大切な恋人に…。





大切な家族に…。





だけれど、貴方はその人をどこまで信用しているの?




バラされないという保障は?





私達はその人を疑って、疑って、疑って、疑って、疑って――――。







隠し事を話さない事で罪になる。




話してしまえば罰が生まれる。






私達は皆、罪と罰を持っているんだ。





だから私は今日も呟く。




「早く楽になりたい。」





その言葉を聞けば、もう簡単。




人間は堕ちていくだけ。






自分の為だったら何だって出来る生き物だから――――――…。
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