もう一度あの頃に…、

授業が終わりわたしは
のびをした。

「う~ん…。終わった~!」

あゆがすごく嬉しそうな
顔でこう言ってきた。

「聞いてゆい!わたしね
たくさん喋ったよ!」

「あいあーい。よかったね~」

「ひ、ひどーい!」

「ごめんごめん。これなら
告白してもOKされそうだね!」

「へっ!?いや…まだ告白は…」

顔を真っ赤にしてる
あゆはとても可愛かった。

「でもいつかはしないとだよ?」

「そうなんだけどさ…」

「いつしても変わらないよ(笑)
はいじゃあ言ってこーい(笑)」

「ひどいよ~ゆいも一緒に
告白しようよ~」

どきん…。わたしも…。
誰に…?それは決まってるじゃない。
横田にでしょ…。

好きな人横田だもん。
普通好きな人に告白
するもんだもの。

中沢にしたって仕方ない。
だって好きな人じゃ…。

「ど、どうしたの!?」

「…えっ。」

わたしの頬には熱い
涙がつたっていた。

「悪い事でも言った??
それなら謝るよ??」

「う、ううん!ちがっ…
そうじゃなくて…」

涙を拭いていたら
目の前に横田と中沢がいた。

「どうした?」

横田が優しく話しかけてきた。
ほら。やっぱり好きなんじゃない。
こんなに優しい男子ほかに
いないと思う。

「なんで泣いてんの?
相田が泣くなんて珍しいな(笑)」

こんな子供みたいな
事しか言えない中沢なんて
好きじゃない…好きじゃない…

そう自分に言い聞かせてた。
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