もう一度あの頃に…、

月日が流れ9月。

夏休みは早いものだ。
40日もあるにも関わらず
ものすごいスピードで
時間が経ってしまった。

始業式の次の日はすぐ授業。
わたしがもっとも嫌うものだ。

眠いながらも一生懸命
授業を受けて全部終わった。

帰りのHRの時、
先生がこう言ってきた。

「明日席替えしますよー
なので班長を決めたいと思います!」

あゆは中沢と同じ班から
逃れたいと思ってるようだ。
それはそうだ。一緒になったら
是が非でも喋らなくては
いけないのだから。

先生が小さい紙を回して
そこに班長にしたい人の名前を
書けと言われた。

適当に6人決めて書いておいた。
あゆの目線の向こうには中沢がいた。
やっぱりまだ未練はあるようだ。

紙を後ろから集めて
挨拶をして掃除が始まる。

わたしは今回なかったので
部活に行った。

サッカー部を見ていたら
ある男子と目が合った。

横田はるかだ。
女みたいな名前だけど男。
見た目はそこそこで
性格はただのドSだ。
しかも少し変態な部分もある。
なにかと気が合う奴。

もしかしてこれが恋…?
なんとなくだがそんな気がした。

これはちゃんとあゆに
報告しなくちゃと思った。

部活が終わり家に帰宅した。
メールしようと思ったが、
睡魔に負けてしまい明日にした。

そういえば明日は席替え。
いい席になってるといいな
なんてのんきなことを
思いながらわたしは眠りについた。
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