もう一度あの頃に…、


今日はなぜかなかなか
起きられなかった。

そのせいで遅刻の3分前に
学校に着いた。
でもクラスに入るころには
もう遅刻の時間だった。

仕方ないんだ。
だって1年生の階って
4階なんだもの。

別にとろとろ歩いてたから
遅れたわけじゃない。
そうだ。4階に教室が
あるのがいけないのだ。
そう自分に言い聞かせてた。

「おはよーゆいー」

「あっおはよあゆー!」

「席替えだね~離れそうだよ~」

「やだよあゆ~」

なんて会話をしていたら
先生が前のドアから入ってきた。

「きりーつれい。」

おはようございます。

「着席!はいじゃあみなさん。
待ちに待った席替えです!」

ざわざわと少しうるさくなった。

「ほら静かに!じゃあ今から
黒板に場所を書くので移動と
言ったら移動してください。」

かっかっか。先生が
黒板にどんどん名前を
書いていく。
1班にはわたしの名前はない。
2班、わたしの名前があった。
3班…あゆはかわいそうな席だ。
まず中沢と一緒になっていた。
しかもちさちゃんと一緒だ。

でもちさちゃんとも
あやちゃんともあゆは
仲良くやっていた。

あゆいわく2人とも
好きではいるけど、
もう嫉妬をしないと
言っているらしい。

あゆはやっと中沢と
喋っても大丈夫になった。

これでまた好きになっても
辛いことはないからまた
頑張りなよ!って言った時
わたしは思い出した。
横田のことを…。
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