もう一度あの頃に…、

すぐあゆを呼んで
好きな人の話をした。

「それたぶん恋だよ!
頑張ってねゆい!」

「あ、ありがと…///」

なんだか照れくさかった。
好きな人の話をすると
なんだか温かい気持ちに
なって穏やかになる感じがした。

わたしにはライバルは
いなかった。
すごく狙いやすかったが
わたしにはすごい欠点がある。

それは男嫌いだ。
幼稚園くらいの時は
平気だったのだが
小学生になってすぐに
男の子が苦手になった。

喋りかけるなんて
無理で喋りかけられても
少しおどおどしながら
喋っていたくらいだ。

だからライバル以前に
この男嫌いをなくさないと
わたしはこれ以上進めなかった。

その時…。

「おっ!!相田と森川じゃん!!」
そう横田が言った。

「お前らホントに仲良いな~」

どきん…。
中沢と横田だ。
今のどきんって言うのは
たぶん横田に対してだ。

でもわたしはなぜか
中沢のほうを向いていた。

きっと恥かしいんだろうな。
わたしはそう思っていた。

「はっはーんさては相田!
お前また森川にいやらしい話してたな!」

にやにやと笑いながら
横田がそう言ってきた。

「ち、違う!女の子だもん!
そんな話しないから(笑)」

「いやだって相田はエロい事で
有名じゃねーか!(笑)」

その後に中沢が口を
はさんできた。

「ホントになんかエロいよな(笑)
いじりたくなる(笑)」

どきん…どきん…。
なんでこんなにどきどきしてるの?
きっと男に話しかけらてるから。
そうだ絶対そうにきまってる…。

なんでわたしはこんなに
中沢を意識しないように
しているの?
わからない自分の気持ちが
わからない…。
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