club darklght─闇の光─
「いらっしゃいませ、道島様。」
「あぁ。舞菜な。」
「かしこまりました。舞菜さん指名でーす!」
「はーい。」
綺麗に響く、No.1の座に立つ人の声。
さすがNo.1。
どのキャストよりも、輝いて見える。
それにあのお客様、格好いい。
すらっと背が高くて、モデルの様な見た目。
瞳が綺麗。
でもどこか鋭さを秘めている。
キャストでできた列の中を歩く2人。
どこかお似合いで、様になっていた。
その2人が私の前を通り過ぎる。
その時、私には見えた。
道島様が私を見て、口角を軽く上げたことを。