club darklght─闇の光─
「やっぱりNo.1だけはあるよねー。」
「はい。」
那実さんとの会話が待機室に響く。
「那実さん指名でーす!」
「はーい。」
“やっぱりNo.1だけはあるよねー”
って…
那実さんも、さすがNo.2だけはありますよ。
開店して、すぐに指名がくるんだもん。
「ほらっ!光ちゃんも、ぼーっとしてないで行くよ!」
「はっ、はいっ!」
今日は一日、那実さんに着いてヘルプで入る。
私は急いで待機室を出て、那実さんの後ろを着いて行った。
「こんばんはっ、中田様っ。今日はね、新人さんがヘルプで着いてくれるんですよっ!」
「こんばんはっ。光でぇすっ。」
「こんばんは、今日はよろしくね。」
中田様は、30代後半ぐらい。
サラリーマンらしい。
その、田中様を癒すように接客をしている那実さんは、先程の待機室とは違って、No.2の那実さんだった。