club darklght─闇の光─
「西川様、お待たせしました〜。今日は、新人さんの光ちゃんも御一緒させていただきま〜すっ。」
「あぁ。よろしくねっ。」
「あ、はぃ!よろしくお願いしま〜すっ。」
西川様は、西川ビルディングの社長。
何個もの自分の会社を持ってらっしゃる、かなりのお金持ち。
「じゃあ、行きましょうかっ。」
そう那実さんが言うと、とってあったタクシーに乗り込んだ。
「5丁目の秦善までお願いします。」
「かしこまりました。」
「お〜、今日は秦善か。」
「はい。ご無沙汰ですねっ。」
シンゼン…?
「あのー、秦善って…なんですか?」
「おや、darklightのキャバ嬢で秦善を知らんとわな。」
「すいません。職場が今日からなもので…ちゃんと勉強します。」
「いやいや、怒っているのではないよ。応援しているよ?」
「あ、はいっ!ありがとうございます!」
「そうだそうだ。秦善というのはな、5丁目にある日本料理屋のことだよ。darklightでは、よくアフターとかで行っているらしいな。」
「はい。行かせていただいております。」
「そうなんですかぁ。なんだか楽しみです。」
「おー。楽しみにしておけ。」