club darklght─闇の光─
とりあえず、座ろう。
私は、Staff Roomと言われる部屋に置かれている椅子に腰掛けた。
しばらく室内を見回していると、軽いノックがされ扉に目をやる。
それから扉が開き、室内にすらっと背の高い男性が入って来た。
「はじめまして。当店オーナーの、大藤 仁と申します。」
ダイトウ ジン。
オーナー。
そうか、面接が始まるんだ。
予想した通り、質問攻め。
「お名前を、教えてください。」
「中富 結菜です。」
「年齢は?」
「18になります。」
「そうですか。当店をどのようにお知りになりましたか?」
「毎月購読している雑誌の特集です。」
など…
質問は、絶えず絶えず出て来た。
で、条件を満たしている私はこのお店で働かせてもらうことになった。
“夢”が、現実へと変わった。
第一歩を踏み出す時。
この日、
いかなる事が起ころうが、この仕事をやり通す。
そう決めた。